スイスの旅行者向けパスについて
スイスの旅行者向けパスには ハーフフェアカードの他、スイストラベルパス、スイストラベルパスフレックス等がある。
又、ユングフラウトラベルパスなど現地の山岳鉄道やロープウェーなどに
特化したパスまであるから、何を選択するか非常に迷う所だ。
私は今回の旅でハーフフェアカードを選択した。
切符を都度購入するという手間はかかるが、シンプルで分かりやすかったから。
スイス政府観光局のサイトで調べると以下のようになっている。
◎スイストラベルパス
連続した日数で使用出来る。例えば5日間、8日間など。
主な鉄道、バス、湖船、都市交通が乗り放題、
山岳交通が半額、約500カ所の美術館・博物館が無料
○スイストラベルパス2等最安料金
3日間 CHF 216、4日間 CHF 259、8日間 CHF 376、15日間 CHF 458
◎スイストラベルパスフレックス
使用する日を自由に選択する。
主な鉄道、バス、湖船、都市交通が乗り放題、
山岳交通が半額、約500カ所の美術館・博物館が無料
○スイストラベルパス フレックス2等最安料金(1ヶ月間中で日にちを選択します)
3日CHF 248 、4日CHF 298 、8日CHF 420、15日CHF 502
今回の旅を検証してみると・・・
ハーフフェアカードを利用した移動日は3日間。
・初日に空港からグリンデルワルト、
・5日目にグリンデルワルトからツェルマット、
・6日目にツェルマットから空港近くのトラム駅、
ハーフフェアカードを利用した鉄道料金はCHF258.9
*内訳は
グリンデルワルトまでCHF33.7、
グリンデルワルトからツェルマットまでCHF47.2、
ツェルマットから空港近くのトラム駅までCHF58
ハーフフェアカード代CHF120を含め合計CHF258.9
比較対象は
スイストラベルパスの8日間 CHF 376
スイストラベルパスフレックス3日CHF 248
移動日だけを見るとスイストラベルパスフレックスの方が少しお得だ。
でもフレックスは選択した3日間しかパスが使えないから融通がきかない。
そして山岳交通半額のこれらのパスだが、
ユングフラウヨッホに行く時だけは25%引きにしかならない。
グリンデルワルト、ユングフラウヨッホ間往復正規運賃CHF190が
25%割り引いてCHF142.5
ハーフフェアカードを利用すると、この区間も50%引きなので
CHF95で乗ることが出来る。
*ユングフラウヨッホの指定乗車券往復CHF10は、どのパスを使っても割引にはならない
私たちはグリンデルワルト滞在中、ユングフラウヨッホ、
フィルスト、メンリッヒェンの各展望台に行った。
フレックスを利用するなら、此処ではユングフラウトラベルパスを
購入することになると思う。
ツェルマットでゴルナーグラートに行った分も含め、
ざっくりとだが数字を出してみた。
ハーフフェア利用で総計CHF474.9
トラベルパス利用で総計CHF639.5
フレックス利用で総計CHF501
*フレックスにはユングフラウトラベルパスCHF135と
ユングフラウヨッホ追加費用CHF61含む
今回の旅はハーフフェアカードの選択で良かったけれど、
ユングフラウでもう一つ二つ、ロープウェーやゴンドラを利用したなら、
「フレックス利用+ユングフラウトラベルパス」の方が割安だった。
又、鉄道利用が多い旅ならスイストラベルパスの方がお得になるケースもありそうだ。
何よりトラベルパス、トラベルパスフレックスの利用は
チケット購入の煩わしさがない(山岳交通を除く)。
今度スイスに行けたら、トラベルパスを使ってベルニナ特急や氷河特急に乗ってみたい!
2017年スイス二人旅の記録8
8日目、9日目 帰国の途につく
出発は13:00発、成田着が翌日の07:50 スイス航空を利用する。
朝、ゆっくり寝ているつもりが、夫が部屋のドアをノック。
二人で決めた集合時間よりかなり早い。(^o^)
早く空港に行ってのんびりしたいらしい。
落ち着かないと言うので、早々に支度をして空港へ。
手続きを終え、スカイメトロでターミナルEへ移動して
スイス航空のビジネスラウンジへ行く。
新しくて清潔感があり広々としている。
朝食を食べる人たちでちょっと混雑していた。
シェフがいてオーダーすると目の前で料理を作ってくれる。
各種ミールにワインやビールなどのアルコール類、デザートなども豊富だ。
デザートに食べたアイスクリームがとっても美味しくて
夫はお代わりして食べていた。
同じアイスが機内でもメニューに載っていてハッピー!
リクエストしてしっかり頂いた。
ラウンジで朝食を食べたあと、静かに休めるコーナーがあったので
そちらに移り、リクライニングシートで足をのばしゆっくり休む・・・
飛行機に搭乗し、いよいよスイスとお別れだ。
あっという間だったなぁ・・・
思ったより暑かった6月のスイス。
天候に恵まれ、最高の旅だった。ありがとう。
機内で出された食事は美味しく、チーズと一緒に頂いたワインは絶妙な味わい。
普段、酒類は殆ど飲まない私でも本当に美味しく頂いた。
日本人のアテンダントもいて成田まで気楽にゆったり過ごせた。
さて、成田に着いてから乗り換えて千歳空港に向かう時、はたと気づいた。
スーツケースが重量オーバーだ!(>_<)
スイスに行くときは千歳空港からビジネスクラスだったから
気に留めていなかった。
重量を計ってみたら3キロオーバーしている。
ここで閃く。そう、クレジットカードが有るではないか!
家まで送料無料だから送っちゃおう(^^)
JALのエービーシーカウンターでスーツケースを2個送ってもらうことにする。
2日後に荷物も届き、私たちのスイス二人旅は無事完結した。
2017年スイス二人旅の記録7
7日目 ベルン観光、チューリッヒ空港駅近くのホテルへ移動
マッターホルンとはお別れ。
朝ご飯を食べ、早々に支度をしてベルンに向かう。
ベルン駅で迷子になる!
列車を降りてとりあえず出口に向かって歩いた。
コインロッカーを探したが、ロッカーの看板が見当たらず右往左往。
通りすがりの人に場所を尋ねた。
親切な人で、ロッカーまで一緒に行ってくれるという。
彼は私たちの出た出口とは反対方向にどんどん歩いていく。かなり歩く。
CopyQuickというお店の前にロッカーを表示している看板があり、
ようやくコインロッカーに辿り着くことが出来た。
カバンに鍵のマークがコインロッカー
ロッカーの料金はCHF7。
駅を出ると目の前に旧市街が広がっている。
私たちはAusgang West(西出口)に行ってたみたいで、
Bahnhofplatz(駅前広場)とは見当違いの方向だった。
旅先での親切に感謝す。
連邦議事堂の前では地表から噴水が飛び、
子供たちが水遊びしていた。
CASINOって書いてあるけど、この建物はカジノなの?
今日もかなり暑い
大聖堂、入口上部にあるのが「最後の審判」
熊公園から旧市街を眺める。
赤い屋根で統一された建物とターコイズブルーの川がマッチして、
綺麗な絵画を観ているようだった。
熊さんは土を掘っていた。
旧市街には噴水があちらこちらにあり、其々彫刻が施されている。
今日は暑いあものねー、噴水の中で大はしゃぎしていた。
噴水の水を飲んでみたら美味しかった!
時計塔前で写真を撮ってからミグロのレストランで昼食を食べた。
暑さもあり、私たちはベルンとお別れして早めに宿に行くことにした。
列車を間違える!
チューリッヒ空港まで行く列車を探し、タイミングよく飛び乗る。
席について、空港駅からトラムの乗り方などを調べていた。
程なくして窓に目をやると・・・むむむ、見たような景色だ・・・?
夫も、「戻ってるんじゃないか?」
焦る。次の駅で降りて確認することに。
そしたら次の駅が終点だった!( ̄□ ̄;)
焦るな焦るな…乗ってきた列車の電光標識を見ると
行く先は忘れたが、今度は経由がベルンになっている。
という事は、この列車はまたベルンまで戻るの?
再度同じ列車に乗り込み、近くに座った若い女性に聞いてみた。
確かにベルンまで行くと言うのでホッとする。
そして私たちがどの辺にいるか、地図で教えてもらった。
ベルンとトゥーンの中間位にいるようだ。
親切にも彼女は自分のスマートフォンでベルンから
空港までの時刻表を調べ、私たちの座席まで来て教えてくれた。
下調べはしてあったが、その好意に本当に感謝。
再度ベルンから、今度は間違えないよう
しっかり確認してチューリッヒ空港駅へ・・・
車両を間違える!
間違えると言うより、セカンドクラスの車両に乗る時間がなかった。
プラットホームに出ると、目に入るのはファーストクラスの車両。
一番乗りやすい場所にはファーストクラスの車両が停車する。
ベルンで乗り換えする時、時間がそれほどなくて
ファーストの車両に飛び乗った。
セカンドに移動すればいいだけの話なのだが、
一車両移動しただけではセカンドに辿り着けなかった。
もう面倒になり、客室の外でスーツケースを椅子代わりにして座った。
ようやくホテルへ(*^_^*)
空港駅から外に出るとトラム乗り場があり、初のトラムを体験。
今日の宿泊ホテル近くの停留所で降りた。
方向が分からなくてトラムを待っている人に尋ね、
歩いて5分ぐらいでホテルに無事着くことが出来た。
二部屋予約してたから、フロントで隣同士にしてもらえるか聞いてみた。
パソコンと睨めっこするも無理だったが、同じフロアにはしてくれた。
事前にメールで頼めばよかった。離れるのはちょっと心細いものね。
色々なプチアクシデントがあった一日。これも旅の思い出。
スーツケースの中を整理して、早々に寝た。
2017年スイス二人旅の記録6
6日目 ツェルマットへ移動
ゴルナーグラート展望台へ
ハイキング④ローテンボーデン~リッフェルベルク
ツェルマットまで3回乗り換えがあり、約3時間の旅路となる。
マッターホルンが見えてきて、
ついに来たよ、ツェルマット!・・・感慨深いなぁ~
雲はあるけど青空も見え、今日もハイキング日和。
日程の都合で此処は一泊だけだから、
早速荷物をホテルに預けゴルナーグラート展望台へ行く。
ユングフラウもそうだけど、鉄道でここまで来られるなんて、
スイスの登山鉄道はホント凄いと思う。
おかげで素晴らしいパノラマを存分に楽しめる。
ゴルナー氷河は迫力があった。
帰りはローテンボーデン駅からハイキング。
一応、逆さマッターホルン(^^;)
4回目のハイキングも天気に恵まれ、とーっても気持ちよかった。スイスアルプスの山々、名残惜しいなぁー、また絶対来るからね!
リッフェルベルクから登山列車に乗ってツェルマットに戻る。
途中、マーモットを見つけた!背伸びしてこちらを見ている。
シャッターチャンスは逃してしまった!(>_<)
ツェルマット駅前から続くバーンホフ通りは観光客であふれていた。
グリンデルワルトとはまた違った雰囲気がある。
観光局に寄ったらDVD、ブック、変わった模様のトランプが置いてあり、
旅行者が無料だよと教えてくれたので、私たちも記念に貰ってきた。
駅前では2頭立ての送迎馬車がスタンバイしていた。
残念ながら 私たちの宿泊ホテルは馬車の送迎はない。
駅からホテルに電話して電気自動車で迎えに来てもらった。
ツエルマットは電気で動くもの以外は禁止みたいだ。
ホテルは朝食のみ付けて予約していた。
ディナーは外に出ようと思っていたが面倒になり、
フロントに話をして追加してもらった。
ドレスコードがあるからと、パンプス履いてホテルのレストランに行ったが、
若者の団体がとってもカジュアルな格好で入ってきた。
そんなに気を遣わなくて良かったみたい。
グリンデルワルトのホテルでは簡単な夕食を自分で作っていたから、
何だか新鮮な気分で食事が出来た。
ずっと憧れだったマッターホルンの村、ツェルマット。
今度来るときは連泊するぞ~!と誓う。
2017年スイス二人旅の記録5
5日目 フィルスト展望台
ハイキング③フィルスト~バッハアルプ湖
昨日買った咳止めが効いて夫の咳は良くなり、
がぜん元気が出てきた。(安堵)
宿泊ホテルから歩いて5,6分のところにフィルスト展望台のゴンドラリフト乗り場がある。今日も快晴、ワクワクしながらチケットを購入する。
ここでうっかりミスをしてしまった。
あれ?リフト料金、こんなに高かったかな?・・・ハーフフェアカードの出し忘れに気づき急いで窓口に戻る。クレジットカードで購入したが、窓口の女性はいやな顔もせず現金で半分返してくれた。あー良かった!胸を撫で下ろす。
ハーフフェアカードの出し忘れ、気をつけなければ!(^-^;
ゴンドラ乗り場はちょっとした行列が出来ていた。
フィルスト展望台は結構人気があるようだ。
地図でハイキングのルートを確かめたりしているうちに
順番が来てゴンドラに乗り込んだ。
出発してほんの数分経った頃、突然ゴンドラが止まった。
「大丈夫、直ぐ動くよー」なんて、最初の10分は余裕の構えだった。
だが太陽が容赦なく照りつけ、私たちは汗だくになる。
エー、まさかこのまま何時間も?
最悪、救出とかどうやってするんだろう?
トイレに行きたくなったらどうしょう・・・
頭の中がぐらぐらしてくる。
しばらくして何事もなかったかのように
ゴンドラが動き出し、皆で歓声を上げる。
それにしても、こんなことはよくあるのだろうか・・・?
バッハアルプ湖へハイキング。最初はのぼりが続く。
眺めのいい岩場で一休みすることに。
今日も沢山の花々と出会う。
大きい方の湖
小さい方の湖
バッハアルプ湖から戻ってきて、今度は展望台のクリフウォークへ
夫が、下を見たら足がすくむって・・・下を見ないで~!
先端には絶対行かないぞーって・・・行こうよぉー!
私もポーズ決めて写真撮りたかったなぁ~
フィルスト展望台のレストランで食事をする。
フィルストは見どころ満載で楽しかった!
帰りは必ずミグロかコープに寄ってみる。買い物が楽しい、面白い!
スイスのスーパーには量り売りのはかりが果物売り場にある。
購入する客を見て使い方を覚え、私もはかりでバナナを買ってみた。
果物には番号が其々付いていて、はかりにバナナの番号を入力してのせるだけ。
バーコードが出て来て、それをバナナに貼ってレジに持って行く。
こんなささやかな事でも新鮮で、日本との違いにワクワクする (^o^)
クレジットカードも日本ではお店の人が扱うが、
スイスでは客が自分でカードを読み込みの機器に挿入する。
最初は戸惑ったが慣れてしまった。
お店の人に任せるより何となく安心感がある。
日本から持って行った米、うどん、そば、カップめん、
レトルト食品、缶詰等、随分余った。
味噌汁なんか結局一度も手をつけなかった。
すごく恋しくなるかと思ったら
1週間位の滞在なら意外と平気なんだなぁ・・・